バラのリース

しば友：一昨日もいなかった。
しば友：昨日もいなかった。
しば友：今日もいなかった。
ポメ友：なにブツブツ言ってるの？
しば友：何でもねーよ。
ポメ友：今回はリース？ちょっと、ロマンチック？ちょっと、気持ち悪い？
ハム友：なかなか的確な表現だね。華やかなんだけどね。華やかさも一歩間違えると気持ち悪くなるってことか。
ポメ友：リースってクリスマスのものじゃない？
ハム友：それはクリスマスリースだね。リース自体は一年中飾っていいんだよ。リースの輪には、また戻ってくるという意味があって、永遠や平和、幸福のシンボルでもあるんだ。
みけ友：しあわせのわっかだニャ。ひらひらにこにこニャ。
しば友：リースって駅前の花屋にもあるよな。

ポメ友：今度は上からの写真ね。上の方にあるのは鐘かしら。
しば友：リースって駅前の花屋にもあるよな。
ポメ友：だから、花屋が何よ！
しば友：・・・その花屋に白い犬がいたよな。
ポメ友：そうだったかしら。
しば友：そうそういたよ。花屋に勤めていた女性の飼い犬だって話だよ。その店の看板犬だったって。名前はええと、リリー・・だったっけ。
ポメ友：あれ雑種よ。
しば友：別に雑種だっていいだろ。
ポメ友：いつもは、オレは生粋の柴犬だっていばってるのに。で、それがどうしたの？
しば友：さ、最近見ないと思ってさ。い、いや、散歩の通り道だからさ。
ポメ友：ふーん。
ハム友：飼い主の女性が結婚するんで花屋を辞めて故郷に帰ったって聞いたよ。だから、その犬も看板犬辞めたそうだよ。
しば友：えっ 、辞めた！？
ポメ友：ふーん。
ハム友：それがどうかしたのかい？
しば友：い、いや、別に・・・
みけ友：看板犬さんに、ひらひらリースをプレゼントするニャ。きっと、にこにこになるニャ。
しば友：ケッ、冗談！

あり友：辞めたのを知らずに通う我を知る